INTRO
調査は「結果を作る作業」ではなく、「現実を確認する作業」です。
現地で物理的に観測できること、書面と現実を照合できること、接点から追える範囲のことが調査の本体です。見えている情報が多くても、確認できる範囲の外側は断定できません。
重要なのは、「何が分かるか」ではなく、「どこまでが確認できる範囲か」を正確に把握することです。それが調査結果を正しく読むための前提になります。
3 AXIS
できることは、三つの範囲に整理されます。
所在の確認
指定した住所・エリアに対象が実際に生活・活動しているかを現地で確認します。建物の実在、表札・郵便物の有無、出入りの状況、周辺からの情報など、物理的に観測できる範囲で把握します。
ただし「常時そこにいる」という継続性の断定はできません。確認できるのはその時点での所在です。
人物・企業の実在確認
名前・写真・勤務先・連絡先が実在の人物または企業に結びついているかを確認します。SNS上の情報と現実の照合、法人登記と実際の拠点の対応、代表者の実在など、書面と現実の接続を見ます。
ただし内面・意図・将来の行動は確認の対象外です。
行動・接点の把握
指定した時間帯・場所における対象の行動、関係者との接触、利用施設などを観測・記録します。説明と実態が一致しているかの比較材料を作ることができます。
ただし全行動の網羅や継続監視ではありません。
POSITION
調査は白黒をつける作業ではなく、判断材料を確認する作業です。
調査で得られるのは、その時点での確認結果です。それをもとに全体像を組み立てることはできますが、すべてを断定することはできません。
見えた事実と、そこから導く解釈は分けて扱う必要があります。調査結果を正しく読むとは、確認できた範囲と、まだ見えていない範囲の両方を持ったまま判断することです。
この違いを外すと、調査結果の読み方そのものがずれます。
CHECK POINT
確認できる範囲かどうか
推測ではなく現地で観測可能かを基準にします。
時点情報であることを理解しているか
調査結果はその瞬間の状況です。継続性の保証ではありません。
断定と確認を混同していないか
見えた事実と解釈は分けて扱う必要があります。
GUIDE
できることを見るときは、順番を固定します。
01
確認範囲を限定する
どこまで確認可能かを先に決めます。
02
事実と解釈を分ける
見えた事実と意味付けを混同しないことが必要です。
03
時点で読む
継続ではなく、その瞬間の確認として扱います。
ENDING
できることを理解することは、依頼前に判断の基準を持つことでもあります。
海外調査では、見える範囲を積み上げることで現実を把握します。しかし、それはすべてを確定する作業ではありません。
何ができるかを正確に知ることで、調査結果の読み方が安定し、次の判断につながります。
