INTRO
海外調査の費用は、作業時間だけで決まるわけではありません。
対象地までの移動、現地での確認、言語対応、地域事情への適応、想定外の所在変更、空振り時の再設定など、国内案件では前提にしなくてよい条件が海外では最初から含まれます。見積の差は、単純な価格差ではなく、前提の差として生まれます。
つまり、費用が高いのは贅沢だからではありません。確認の不確実性に対応するための構造です。
3 AXIS
費用が上がる理由は、主に三つあります。
移動と現地対応が必要です
海外では、対象地までの距離そのものが負担になります。さらに、現地交通、地域ごとの事情、言語対応、現場での柔軟な判断が必要になり、単なる作業費では収まりません。
現地で動く前提が入る時点で、費用構造は重くなります。
空振りの可能性が高いです
海外案件では、事前情報が現在と一致しないことがあります。住所に行っても既に移転している、勤務先情報が古い、対象がその場にいない。こうした空振りが発生すると、再設定や再訪が必要になります。
費用には、確認できなかった時のやり直し要素も含まれます。
確認工程が多いです
海外では、ひとつの事実確認に複数の工程が必要になることがあります。所在確認、現地確認、関係先確認、翻訳、情報整理、再確認といった工程が重なると、見た目以上に負荷が増えます。
見積は作業単価ではなく、工程数の多さでも左右されます。
POSITION
費用の高さは、難易度の高さと不確実性の大きさを含んでいます。
国内案件であれば、一度の確認で終わることもあります。しかし海外では、現地へ行って初めて分かることが多く、事前に正確な完了コストを読み切ること自体が難しい場面があります。
つまり、費用が高いのは利益を乗せているからではなく、確認の確度を維持するために必要な条件が多いからです。そこを国内感覚で見ると、費用だけが不自然に見えてしまいます。
費用を見る時は、価格の数字だけでなく、何に対応するための構造かまで見る必要があります。
CHECK POINT
移動前提の案件ではないか
現地対応が入る時点で費用構造は変わります。
事前情報は現在と一致しているか
古い情報ほど、空振りと再設定の可能性が上がります。
単価で見ていないか
工程数と不確実性を含めて見る必要があります。
GUIDE
費用を見るときは、順番を固定します。
01
移動条件を確認する
現地対応が必要かどうかで費用構造は大きく変わります。
02
空振り可能性を見る
事前情報の古さや不確実性は再設定コストにつながります。
03
工程数で捉える
単価ではなく、何工程必要かで見る必要があります。
ENDING
費用が高い理由は、確認そのものが重い構造だからです。
海外調査では、移動、空振り、再設定、確認工程の多さが重なり、国内案件とは異なる費用構造になります。そこで費用だけを切り出して見ると、不自然に見えやすくなります。
金額を見る時は、何に対応するための費用なのかまで含めて判断する必要があります。
