INTRO
分かることは限定されており、すべてを明らかにすることはできません。
海外では、情報の公開範囲、制度、文化、移動性が国ごとに異なります。そのため、同じ手法でも結果は一定になりません。さらに、対象者の行動によっても状況は変化します。
調査は万能ではなく、確認できる範囲には明確な限界があります。
3 AXIS
海外調査は三つの構造で成立します。
情報の存在
調査は、もともと存在する情報から始まります。情報がなければ起点が作れません。
ただし、存在しているだけでは不十分です。
現在への接続
過去情報が現在とつながっているかが重要です。接続が切れている場合、追跡は成立しません。
接続がなければ情報は使えません。
法域と制約
国ごとの法律や制度により、取得できる情報や行動範囲は制限されます。
同じ調査でも国によって結果が変わります。
POSITION
調査は「分かること」を増やすのではなく、「分からない範囲」を確定させます。
海外調査では、すべてを明らかにすることはできません。そのため、重要なのは「どこまでが確認できて、どこからが不明なのか」を切り分けることです。
この境界を曖昧にすると、誤った判断につながります。逆に、境界が明確であれば、判断は安定します。
調査の役割は、結果を出すことではなく、判断の前提を固定することです。
CHECK POINT
情報は現在につながっているか
過去情報だけでは判断できません。
取得可能な範囲を理解しているか
法域ごとの制約が影響します。
不明な部分を残しているか
無理に埋めると判断がずれます。
GUIDE
基本知識は、順番で整理します。
01
情報の存在を確認する
起点となる情報があるかを見ます。
02
接続の有無を確認する
現在に結びついているかを見ます。
03
制約を前提に置く
法域と限界を前提に判断します。
ENDING
前提を固定すると、判断はぶれなくなります。
海外調査では、すべてを明らかにすることはできません。重要なのは、どこまでが確認できているのかを正確に把握することです。
基本知識は、結果を出すためではなく、判断の前提を固定するために存在します。
